製造工程
PROCESS

杉原紙ができるまで

杉原紙が出来るまでの工程をご紹介します。

  • 和紙の原料楮(こうぞ)の

    01.

    和紙の原料「楮(こうぞ)」を育てる。

  • 楮刈りの

    02.楮刈り

    一年で2〜3m近く伸びた楮を刈り取る。【12〜1月】

  • 皮はぎの

    03.皮はぎ

    蒸した楮の樹皮を熱いうちに剥ぐ。【1〜2月】

  • 黒皮取りの

    04.黒皮取り

    樹皮のうち外皮である黒皮を包丁で削り取って、内側にある白皮だけにする。【1〜3月】

  • 川さらしの

    05.川さらし

    白皮を杉原川に一昼夜浸して、冷水、日光、雪など自然を利用して白くする。【1〜3月】

  • きず取りの

    06.きず取り

    白皮にある擦れたり虫食い等により出来た「きず」を取り除く。

  • 釜たきの

    07.釜たき

    白皮をアルカリ性のお湯で煮て、繊維を柔らかくする。

  • ちり取りの

    08.ちり取り

    煮えた白皮は清水で洗ってアクを抜き、不純物を取り除く。

  • 紙たたきの

    09.紙たたき

    繊維をほぐすために白皮をたたく。細かくなった白皮を「紙料」という。

  • 紙漉きの

    10.紙漉き

    水の張った漉き舟に紙料とネリ(トロロアオイの根から採った粘液)を入れ、簀桁(紙漉き道具)を使って1枚1枚漉いていき、湿紙を積み重ねていく。積みあがった湿紙の束を紙床という。

  • 紙干しの

    11.紙干し

    絞った紙を1枚ずつはがし、干し板や鉄板に貼って乾燥する。

  • 検品の

    12.検品

    最後に一枚一枚目視で検品して、納品又は店頭に並ぶ。

原料「楮」の育て方

和紙の原料である楮の育て方をご紹介します。

楮

多可町では、杉原紙をみんなで支えようと、楮の栽培を展開しています。
地元で出来たこうぞは特に色が白いので、原料には最適です。

  • 01.定植

    11月下旬~3月下旬 排水のよい壌土質に植えます。

  • 02.肥料

    3月~4月の萌芽20前ごろに肥料か石灰をやります。
    梅雨直後 化成肥料をやります。

  • 03.整枝

    植え付け1年目は、主枝を1~2本残し、次の年からは前年に残した枝からさらに2~3本残します。
    成木になると1株当たり枝10本以上にします。

  • 04.側芽かき

    上記3の枝の途中から出る芽は、6月~9月に取ってしまいます。すると、品質の揃ったいい皮ができます。

  • 05.中耕、除草、敷わら

    4月~9月にかけて適宜。
    夏の乾燥防止に敷きわら(草)は大切です。

  • 06.収穫

    12月~1月
    鋭利な鎌で主枝の根元に2芽を残して切り取ります。

楮の定植
楮の整枝